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できるだけ自分の病気のことや経験は話したいと思っている④〜眠り続ける日々は睡眠負債の返済〜

前回のあらすじ

良さそうな精神科を見つけ診察してもらい適応障害と診断される。傷病手当金の存在を知ったりして、とりあえず1ヶ月休もうということになる。

できるだけ自分の病気のことや経験は話したいと思っている③〜適応障害と診断される。傷病手当金の存在を知る。〜

今回の話をする前に、精神疾患へのタブー感についてちょっとお話を

いつしか「メンヘラ」という言葉も定着して(「メンヘラ」という言葉は境界性パーソナリティー障害的な性質を指している気がするので、精神疾患全般を指しているように思えないが。)、ブラック企業、過労死などとともに鬱などの精神疾患への認知度は高くなっているとは思います。

しかし、なんとなくではありますが、精神疾患の話題ってタブーな感じがするのです。

調べていたらスイスの話ですがこんな記事を見つけました。

うつ病などの精神疾患 もっとオープンに話し合える社会に - SWI swissinfo.ch

また、昨年NHK「長すぎた入院」というドキュメンタリーをやっていて、昔日本では精神疾患を持った人を社会から隔離するような政策が行われていたという衝撃的な内容が扱われていました。

そう言った歴史の中で、精神疾患への偏見や差別が生まれていったのだと思いました。

私の身の周りには鬱になった人や、メンタルの不調があった人がちょこちょこいますが、何人かは、私が適応障害になっちゃったーと話をして初めて、実は自分も、、、と話をしてくれた感じでした。

その様子だと、精神疾患の経験や理解がある人には話ができるけれど、そうでない人には精神疾患になったとは言えないんだろうなと感じたのです。

私自身も、最近の自分のことを尋ねられたら、大体の場合、「体調崩して会社辞めた」とふんわり伝えています。これが精神疾患以外の他の病気だったらもっとオープンに話している気がするのです。

最近はパニック障害になった芸能人の話とかがメディアで扱われたりして、そういうものもあるんだと知られ始めています。

とにかく、普段感じるタブー感をなくして行くためには、そんな人も存在するし、みんなもなる可能性あるよーと発信して行くしかないのかなと思っています。

やっと本題。休み始めた頃の話。

お医者さんから「休めー」と言われたおかげで、がっつり休み始めました。

まだこの頃は内心、自分は休むほどでもないんじゃないかなと思っていた(まだ自分の状態が分かっていない)ので、休むことにめちゃくちゃ罪悪感を感じていました。今の自分から見ると「いや、あんた休まないとダメだよ!」と思うのですがね。

一ヶ月くらいはご飯を食べる以外はほぼ眠っていました。寝ようと思わなくても寝てしまうので、とにかくずっと寝ていました。

そして、毎日毎日ほぼ眠るだけの日々を過ごしていたある日、睡眠負債という言葉を知りました。

睡眠負債(すいみんふさい、英: Sleep debt)は、William C. Dement 教授(スタンフォード大学)により提唱された言葉で、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態である[1][2][3]。

わずかな睡眠不足が積み重なり「債務超過」の状態に陥ると、生活や仕事の質が低下するだけでなく、うつ病、がん、認知症などの疾病に繋がるおそれがあるとされる[4][1]。

日本人のおよそ4割は睡眠時間が6時間未満で、睡眠不足の状態にある。しかしこれを自覚できていないケースもあり、睡眠不足が蓄積していってしまう[4][3]。

2003年にペンシルベニア大学が行った研究によれば、6時間睡眠を2週間続けた被験者グループの脳の働きは、2晩徹夜したグループと同程度まで低下している[1][3]。

睡眠負債 - Wikipedia

多分、この頃の私は働いていた時の睡眠負債を返済していたのだと思います。

この寝まくる生活を送っていったある日から毎日9時間睡眠になりました。つまり、これが本当の私の最適な睡眠時間になるわけです。

働いていた頃は平日は5~7時間寝て、休みの日は午後まで寝るような生活をしていました。そりゃ、体調も悪くなるし適応障害にもなるわけです。

そして、一ヶ月が過ぎようとしているときに上司から「今後のことを話しませんか?」と連絡が来たのです。

つづく↓

できるだけ自分の病気のことや経験は話したいと思っている⑤〜やんわり会社をクビになる〜

Photo by Miguel Á. Padriñán from Pexels

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