ポケロペンチオという軍団

日々のあれやこれやをなんやかんや

生活 身体

できるだけ自分の病気のことや経験は話したいと思っている⑤〜やんわり会社をクビになる〜

前回のあらすじ

とりあえず1ヶ月仕事を休んでみるということで、休み始めた筆者ひらめ。1ヶ月の間ほぼ眠って過ごす日々を送っていた。そうこうしていたある日、上司から今後の話がしたいと連絡があった。

できるだけ自分の病気のことや経験は話したいと思っている④〜眠り続ける日々は睡眠負債の返済〜

すごーくやんわり会社をクビになる

上司から連絡が来て数日後、約1ヶ月振りに会社に向かいました。

病院に行く以外電車に乗ることはなかったし、しかも片道約1時間電車に乗っていなければならなかったので、それだけでもしんどかった覚えがあります。

会社に到着し、いつものオフィスに着いたら、所属している課の同僚たちから「大丈夫?」と声をかけてもらいました。一人残らず声をかけてくれて、本当にここの人たちはいい人たちだなと思いました。

それと同時に、なんでこんないい人たちに囲まれているのに自分はこんな状態になってしまったんだろうと、なんとも情けない気持ちにもなりました。

時間になり指定された会議室に行くと、直属の上司と、その上長に当たる部長がいました。

意外とものものしい雰囲気が漂っていたので、あれ?思ったのと違うぞとなりました。

今後の話と言われていたので、私としては、もう少し休んでみて様子を見ながら復帰の時期を考えたいです~きゅるりん☆と伝える予定でした。

しかし、話し始めてみると、すごーくやんわり遠回しに一方的に、ひらめ氏の体調がまだ万全ではなくいつ治るかわからない状態なので、それで所属のままにしていれば、ひらめ氏にとって精神的な負担になると思う。ちょうど契約更新のタイミングだったので(正社員ではなく契約社員的な立場だった)一旦ここで契約を終了して、もしまた働きたいならその時にまた就職試験を受けてね、という話をされました。

部長が明るく話すのと、「話し合い」ではなく「お知らせ」な状態になっていることに理解が追い付いていないので、私は思考停止してしまい、気持ち悪く笑顔で、はい、はいと返事をしていた記憶があります。

そのまま話し合いという名のお知らせは終わり、私はクビになってしまいました。こんな風にして終わるもの、かぁ。

1年半しか勤めていない会社でしたが、まあまあ役に立っていたと自負があったし、プロジェクトの大事な部分を任されていたので、最初は結構ショックを受けました。会社にとっては代えのきく存在であったのだなと。

でも、実際問題すぐに働ける状態ではなかったし、確かに所属しているままでは早く復帰しなければという気持ちになって焦ってしまい、ゆっくりと休養が取れないだろうな、とも思いました。

会社にとっては代えがきくかもしれませんが、自分にとってはただ一人の自分なわけです。

この機会をラッキーと思い、ゆっくり休もうと思えたきっかけとなりました。

周りの人に会う度に「元気になりました~」と言っていた。

この退職の話をされた時もそうだし、その2週間後に退職の手続きをしに行った時もそうだったし、そのまた2週間後に送別会をしてもらった時もそうでしたが、その都度「大丈夫?体調は良くなった?」と聞かれる度に、「結構元気になりました!」と答えていました。

実際その時は元気になったな~と思っていたのですが、今の自分から見るとそうでもねーよと思うのです。

これって、何が起こっているかというと、長らく元気じゃない状態だったので、自分が本当に元気である状態をすっかり忘れてしまっているのですね。

私の場合、小学生の時がノンストレス馬鹿元気状態のピークだったので、それ以降は調子が上がり下がりしつつ、社会人になって上がることはない下り坂になったので、自分が最高潮に元気だったのって、もう20年近くも前のことなのです。

最近この話を鬱経験者の人に話したら「わかる!わかる!」と盛り上がりました。多分、精神疾患あるあるです。

退職の手続きをしに行った時に、健康管理の方に「体調大丈夫?」と声をかけられた時も、「元気になりました!」と答えましたが、「顔真っ白だよ、、、」と言われたのは今思うとコントですね。

少しずつ元気を取り戻していく度に「元気になった!」と思うのですが、また少し経つと「この前が頭打ちだと思ったが、また元気になったぞ、、、」というのの繰り返しでした。

そうやって順調に治っていくと思ったのですが、道のりは長かったのです。

つづく

Photo by Miguel Á. Padriñán from Pexels

-生活, 身体